蛍の寿命が短い本当の理由!?口が退化してエサが食べられない!?

初夏の風物詩のひとつに蛍鑑賞(蛍狩り)がありますね。

静かな自然の中で、幻想的な光を放ち飛び交う蛍の鑑賞。

これを目的としたツアーや宿泊プランも多数あり、都会の真ん中でも蛍の鑑賞ができるスポットが登場するなど、人気者の蛍です。

しかし、そのベストシーズンはとても短いですよね?

その理由は蛍の寿命が短いからなのでしょうか?

また、わたしたちが蛍に魅了されるのは、あのピカッピカッとする光ですが、なぜ蛍はひかるのでしょうか?

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蛍の寿命はどのくらい?

日本で代表的な蛍の誕生から最期までを1年間のカレンダー形式で見てみましょう。

6~7月 卵として誕生します。
一匹のメスから約500個の卵が産まれます。

7~8月 卵から1カ月ほどでふ化した幼虫は水の中へ入ります。

8月~翌年3月 幼虫は水の中でカワニナやタニシを食べながら、6回くらい脱皮します。

4~5月 雨の夜に水から陸へ上がります。
今度は土の中へもぐり繭(まゆ)を作ります

5~6月 1カ月ほどでサナギになり、やがて羽化した成虫が地上へ出てきます。

 

成虫は5~15日間に交尾し子孫を残すと命が尽きます。

オスは交尾を終えると亡くなり、メスは卵を産んでから亡くなります。

このように、蛍は6月頃に卵が産まれ、幼虫、サナギを経て約1年後成虫となると、ほんの2週間ほどで命が尽きてしまうのです。
 

どうして成虫の寿命は短いの?

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成虫となった蛍は、口が退化してしまっていてエサを食べることができません

夜露などの水滴と、幼虫期間に蓄えた栄養分のみで生きているのです。

このことから、体の中の栄養素が早くなくなってしまうので短い命となってしまうようです。

また、多くの虫と同じように、子孫を残すためだけに懸命に生きて、その生涯を遂げるのでしょう。

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何のために光るのか

蛍は卵や幼虫の間も光を放っています。

それは、外敵への威嚇、つまり自分の身を守るためであると考えられます。

次に、わたしたちの目を楽しませてくれる成虫の蛍の光ですが、人間さまたちのためではありません。

オスとメスがお互いの使命を果たすため、つまりは交尾のパートナーを求めるコミュニケーション手段として光っているのです。

セミでいうところの羽音ですね。

このとき、メスは葉っぱなどにとまって弱い光を出し、オスは飛び交ってメスよりも強い光を出してメスに求愛しています。

オスのほうが積極的なのですね。

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どのようにして光を出しているのか

光を出す蛍のカラダの仕組みについても見てみましょう。

蛍の腹端には発光器があります。

そこで、3つの物質が結合します。

  1. 発光物質である、ルシフェリン
  2. 酸化を促す、ルシフェレーゼ
  3. ATPというエネルギー

 

この3つの物質が結合し、かつ空気中の酸素と交わることで光ります。

また、発光器には、反射層があって、より有効に光を放つことができているのです。

最後に

世界には約2000種類、日本でも約40種類の蛍が生息しています。

その中には、成虫になってからは光らない蛍もいます。

また、ほとんどの蛍が昼に活発に活動しています。

わたしたちが夕涼みがてらに、幻想的な光をしっかり確認できる、ゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルはとても貴重な存在といえますね。

冒頭でお話したように人気者の蛍ですが、その人気ゆえに蛍が人寄せに利用されることもあり、養殖販売業者から幼虫や成虫を購入し放すだけの場合もあります。

その場合、放流した蛍が川や川辺の環境で育たないといった問題も出てきています。

問題といえば、観光客がライトを点灯することによって蛍の活動が妨げられるケースもあります。

蛍を鑑賞する際はマナーを守りましょうね。

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