なぜセミの寿命は短いの?本当は1ヶ月だった?!

セミの寿命は1週間」とよく耳にします。

「なんて儚い生き物なの」とあなたも一度は考えたことがあるでしょう。

わたしたち日本人の平均寿命は男性が80.50歳、女性が86.83歳(2015年厚生労働省発表)です。

わたしたちの感覚から見ると確かにセミの寿命はあまりにも短いですね。

では、人類以外の生き物の寿命はというと、ニホンザルが25~30年、犬が10~13年、セミも属する昆虫類を見てみると、アリが1~2年、カブトムシが3カ月~1年となっています。

さてさて、問題のセミの寿命はというと実は昆虫類の中ではトップクラスの長さなんです!

セミの寿命の「なぜ?」に迫ってみましょう。

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寿命の1週間は嘘だった

先ほどお話ししたようにセミの寿命は昆虫類の中ではトップクラスの長さです。

ほかの昆虫の寿命と比べると、おかしなことに気づきますよね?「1週間って嘘だったの?」と思いますよね?そうなんです。

セミの寿命は1週間なんかじゃないんですよ。

セミは卵から幼虫、そして成虫へと成長しますが、その一生、つまり寿命は3~7年です。

アメリカのセミでは17年生きるものもいます。

セミは木に卵を産みますが、ふ化すると木をつたって地中に入り幼虫の間、土の中で木の根っこの樹液を吸って栄養をとります。

その期間は体の大きさや気温などにもよりますが3~7年です。

土の中にはモグラやケラなどの天敵がいますが鳥や人間などの天敵がいる地上より、はるかに安全なのです。

晴れた日の夕方に地上に出て、天敵に襲われないように日が暮れてから羽化し成虫となってからは3週間~1カ月、繁殖し子孫を残すためだけに生きます。

 

1週間と言われる理由は

では、なぜ「セミの寿命は1週間」と言われてきたのでしょうか。

それは人間がセミを飼育した場合、セミの成虫が1週間ほどで命尽きてしまうところから広まった話なんです。

セミを飼育するのは非常に難しいのです。

その理由はエサにあります。

幼虫の間は土の中で木の根っこの樹液を吸いますが、成虫となったセミも口先の針のような部分を木に刺し樹液を吸って栄養をとります。

なので、人間がたとえ昆虫ゼリーなどを与えても、セミは食べることができず、1週間ほどで餓死してしまうのです。

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なぜ、成虫は1カ月の寿命なの?

成虫となったセミは、なぜ野生でも1カ月しか生きられないのでしょうか?

昆虫のほとんどがオスとメスが交尾をして卵を産んだら役目は終わりです。

つまり、1カ月というのは生殖に必要最低限の期間なのです。

オスの成虫のお腹には音を出す発音筋と発音膜、音を大きくする共鳴室、腹弁などの発音器官が発達していて、鳴いてメスを呼びます。

メスは、この鳴き声からパートナーを見つけやすいため、セミはほかの昆虫より繁殖の期間が短くなります。

ただし、オスは羽化してから数日間は小さな音しか出せませんし、オスもメスも生殖可能な期間までには日数を必要とします。

これが成虫になってから最低でも3週間生きる理由となります。

長くても1カ月しか生きられないのは、成虫になると細胞があまり分裂せず、老化の一途をたどるからです。

蝶なども同様ですが、繁殖することを優先するため体の全機能を使っています。

ですので、鳥や人間などの天敵に襲われなくとも、繁殖が終わると細胞が老化し体の機能が失われるので命が尽きてしまうのです。
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最後に

最後に、セミにまつわる豆知識をご紹介しますね。

あなたはセミを捕まえるのに失敗したとき、逃げざまに尿のような排泄物をかけられた経験がありませんか?セミのこの行為には2つの説があります。

  • 飛び立つときに体を軽くするためという説
  • 膀胱が弱いからという説

です。

どちらにしても体内の余分な水分や樹液を外に排出しているだけであって、外的を狙っているのではありませんし有害なものでもありません。

飛び立つときだけでなく、樹液を吸っている最中にもよく排泄するんですよ。

ですから、セミに尿のようなものがあなたの体にかかってもショックを受けたり、セミを怒ったりしないであげてくださいね。

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