スラスラ書ける人権作文の書き方!?手が止まっている方必見!!

毎年12月4日から10日は、人権週間です。

1948年、国際連合が「世界人権宣言」を採択し、12月10日を「国際人権デー」としたことを受けたものです。

人権とは、ヒューマンライツの訳語です。

どんな人も、生まれながらに個人の平等と尊厳を守られなければならない、ということを基本にしています。

日本では、憲法第13条に「生命、自由及び幸福追求に対する権利」が、明記されています。

命を脅かされることなく、自由に、そして個人の考えによる幸福を求める権利は、どんな人にも平等にあり、それを阻むのは人権侵害にあたる、ということです。

この人権週間に、国は中学生を対象に「人権作文」募集を行います。

「人権尊重」は、人間にとって、実は歴史の浅いものです。

例えば、アメリカ合衆国で、黒人が「公民権」を与えられたのは1968年。

日本でも女性に「参政権」「社会権」が認められたのは、1946年。

いずれも、まだ100年たっていません。

子は親の言うことに従うべき、使用人はご主人の言う通りに働くべき、女性は男性の陰にいるべき、などの「べき」論は、いまだに根強いものがあります。

中学生の「人権作文」を広く読んでもらうことを契機に、人権とは何かを理解し、旧い考えを改めてもらうことが、この作文の目的です。

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人権作文、どんなテーマがある?

総務省が掲げる日本における人権問題には、さまざまなテーマがあります。

女性、子ども、高齢者、障害のある人、同和、アイヌ、外国人、HIV,ハンセン病、刑を終え出所した人、犯罪被害者、ネットによる人権侵害、LGBT

 

これらは生まれや過去によって差別されている人や、理解されないまま偏見に苦しむ人がいる、という現代の社会的状況を表しています。

「差別や偏見、一方的な圧力により、人が苦しむ社会を変えたい」。

これがテーマにふさわしいといえます。

ただ、書く人がそれについての体験や知識がなければ、薄っぺらなものにしかなりません。

ちょっと興味がある程度では、展開が行き詰まります。

日ごろから見聞きしていること、考えていること」をテーマにしましょう。

人権作文には、どんなことを書く?

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上記以外にも、人権問題はあるでしょう。

しかし作文で大事なことは「たくさんの人に共鳴してもらう」ことです。

つまり、みんが共通の問題として考えられる、あまり特殊でない、身近で日常的なことがいいですね。

自分の見聞きしたことで、人にも「あ、わかる」と思ってもらえる事がいいでしょう。

身近な事といっても、昨今はさまざまな情報機器もあり、世界も狭くなっています。

他者とのかかわりを通して見えたこと、社会や個人の問題点、そして自分の思いを、大げさでなく素直に書くことを心がけましょう。

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人権作文のコツは!?

テーマの明確化

「人権」と言っても、とても広いものです。

気をつけないと漠然としてしまいます。

「自分はこの作文で何を訴えたいのか」、テーマを一つに絞りましょう

あれもこれも、はいけません。

欲ばらないことです。

正確な体験表現

自分の言いたいことを理解してもらうためには、読み手の共感を得ることが、何より大切。

そのためには、具体的に「どんなことがあったか」をしっかり書くことです。

つまり体験です。

「そうか、この人はこんなことがあったのか」、と思わせるための正確な表現がポイントになります。

これによって、読み手は、書き手の体験を自分のこととして考えられるのです。

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自分の体験を、読み手が自分の体験のように感じる。

そのためのコツは、5W1Hです。

「いつ、どこで、誰が、何を、どうした、なぜ」という、作文の基本。

これによって読み手は、書き手と同じ場所で同じものを見ることができます。

とても重要です。
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書き出しはどうする?

まず、自分がこれから作文で展開する世界を見せましょう。

「私には、外国人の友人がいる。」

「私の母は障害手帳を持っている。」

「ある日、ネットに私の写真がアップされた。」

「クラスに仲間外れの子がいた。」

「アメリカで、夏休みにホームステイした。」

など、これから展開する主要な人や場の紹介をします。

ズバリと切り込むことが、読み手の興味をひきます。

また、この作文で言いたいこと、主張を、冒頭に出すことも効果的です。

「いじめはみんなの問題だ。」

「人種差別は、アメリカだけではない。」

「相手の気持ちになることは、やれば難しいことじゃない。」

この場合、作文の最後に同じ事を書く恐れがあります。

テクニックが必要になりますので、書きなれている人におすすめします。
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人権作文の構成と書き方!

文字数をほぼ2000文字、と仮定します。

その範囲で「どこに、何をどのくらい」配置するか決める。

これが構成です。

まず「何を」書くかを決めましょう。

必要なのは、次の3点です。

  1. 体験
  2. 気づき
  3. 社会への提言

 

これらの3要素を、それぞれどのくらいの分量にして、どの順番で並べるのか、が構成設計になります。

また、この3要素は意味段落でもあります。

大きな意味のまとまりです。

この3要素を並べるとき、どんな接続詞が適切か、と考えると並びは決まってくるでしょう。

「また」「だから」「そこで」は、必ず隣りあわせでなくてはいけません。

「だから」「そこで」は、前文をふまえた新しい展開を示します。

このように話の流れがスムーズである方が、読み手が自然についてきます。

凝った構成は、書き手の自己満足に過ぎません。

大切なことは、事実を伝え、思いを共有してもらうことです。

また、時系列でいうと1の体験は「過去」です。

2の気づきは「現在」、そして3の提言は「未来」です。

そういう意味では、1.2.3の順が、いちばんスムーズに読み手に理解されるでしょう。

どこに何を書くか、初めから終わりでが、しっかりイメージできたら、それに従って書きましょう。

次は、1.2.3の分量の配分です。

どうしても体験が多くなりがちですが、読み手が見たいのは「で、何を考えたの?何に気づいたの?どうしてほしいの?」という部分です。

ここにしっかり重点をおきましょう。

つまり2の「気づき」です。

ここが一番の見せどころ、と思ってください。

なぜなら同じ体験をしても、全く別のことを考えるのが人間だからです。

「そんなこと、どうだっていいじゃないか、よくあることじゃないか」あるいは「それじゃあダメだよ」という人を、どう説得するか。

ここが考えどころであり、書きどころです。

人を説得するためには、だれかの借りものではなく、自分の考えであることが大切。

そのためには、結論だけでなく、「現在にいきつくまでの過程」を見せることです。

はじめは気にもしなかった、悩んだ、迷ったなど、結論に至るまでの道を書いてください。

ただ、自分の世界だけの勝手な考えではいけません。

母の一言に気づかされた、先輩の行動で考えた、友人に意見を聴いた、など、人との関わりが重要なことになります。

そうすると、それなりの分量が必要になるでしょう。

これを踏まえると、3の提言、つまり結論へは自然に流れていくはずです。

大きなことを言う必要はありません。

これから人権について自分のできることの精一杯を書き、「みんな一緒にやろうよ」と、呼びかければいいのです。

作文で大切なのは、「気づき」です。

書く前と、書いた後、「人権」への考えがどう変化したか。

そして自分がどうしたいか、を見せましょう。

体験ばかりが多くて、考えと結論は数行、では意見文になりません。

体験と気づきの変化が同じ分量になるくらいの構成にしてください。

結論は、未来社会への提言です。

世界に自分は一人だけ。

でも「人権」についての自分の考えを、わかってくれる人はたくさんいる。

そして、将来、すべての人の人権が守られる社会をみんなで作りたい。

そういう思いを展開してください。

どんなテーマでも、書く作業をすることで、これまで見過ごしていた大切なものが見えてきます。

言葉は考える道具です。

ぜひ、それを生かしてください。

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