文学部には哲学科、心理学科、英文学科などがありますよね。

私が大学進学するときも色々迷ったのですが、哲学に興味があったので文学部にしようとしたのですが、

そんな時にある友達が

「文学部は就職に不利なんだって」

と言っているのを聞いて、不安に思い他の学部に変えようかなと思いました。

ちなみに、高校受験の時は何回も志望校が変わり、最終的に決まったのは募集の締め切り日のギリギリでした。

でも、せっかく学びたい事が学べるなら文学部に行きたい！

そこで、今回は本当に文学部は就職に不利なのか、実際の就職状況はどうなっているのか、一緒に見ていきましょう。

文学部は就職に不利！

１９８０年代は大学名・学部名で就職先がほとんど決まっていましたが、今の時代は文学部だから就職ができないという事はありません。

ただ、経済学部や商学部、法学部と比べると文学部は就職には不利になります。

不利と言われる理由は・・・

• 文学部を活かせる専門職が少ない
• 学部と企業との関わりがない

という２つの点があります。

文学部を活かす専門職が少ない

そもそも文学部は文系の学部で、一般的に文系よりも理系の方が就職に有利になります。

それは、理系の学部のほうが専門的な事を学び、専門的な技術を身につけるため就職してすぐに戦力になるからです。

なので、研究職や開発関係の会社に就職するのは理系の学部で学んだ大学生になります。

さらに文系の中でも一番就職に不利とよく言われるのが文学部です。

ただ、ここでの不利というのは文学部で学んだ事を活かせる専門職が少なく、

法学部は公務員、経営学部は金融関係などのように就職に有利になる職が少ないというわけです。

学科によっては変わってきますが、文学部は歴史や地理、心理学について学びます。

なので、一般企業に就職しようとするとどうしても経済の仕組みについて学んだ経済学部や経営についてある程度理解のある経営学部のほうが戦力になると思われてしまうからです。

ただ、文学部が就職に不利なのは大学内の他の学部と比べた時で、東大の文学部などレベルの高い大学の文学部なら就職に困ることはほとんどありません。

なので、文学部は他の学部と比べて専門性を活かして就職するということに不利です。

学部と企業との関わりがない

他に文学部が就職に不利と言われるのは、文学部で学んだ事で企業に関わることが少ないため、就職活動が難しくなります。

当然、就職の面接では・・・

• どうしてこの会社を選んだのか
• なぜ、文学部を選んだのか
• その大学を選んだ理由

などを聞かれます。

でも、ほとんどの会社は建設・製造・小売・サービス・不動産・情報・通信と文学とは関係ない分野です。

そうなると、歴史が好きだから、読書が好きだからと答えても企業との接点もなく、良い印象を与えるのが難しくなります。

なので、文学部は就職には不利になります。

文学部はやめたほうが良い？

もちろん、文学部でも学ぶことが活かせる専門職も以下のようにいくつかあります。

• 教員(国語、社会、英語)
• 出版業界
• マスコミ関係

また、資格過程を受講できる資格も

• 図書館司書
• 学校図書館司書教諭
• 博物館学芸員
• 認定心理士

といくつかあります。

これらの業界や文学部で取れる資格を取得することで就職に有利になります。

なので、文学部が就職に不利だから進学するのをやめるのでなく、将来何になりたくて、そのために何を学ぶ必要があるか考えて学部を決めるようにしましょう。

実際の進路状況を見てみると

また、実際にある大学の学部別の就職率を見てみると

大学院に進んだり、起業したり、個人事業主など就職以外の進路の割合が学部ごとで違うので絶対とは言い切れませんが、

文学部は経営学部、経済学部に比べて就職率が少し低いですが、全体的に見れば特別低いわけではありません。

なので、自分の希望する就職先に就職するには学部・学科に関係なく個人の能力が一番大切になっていきます。

最後に

文学部は専門性がないため他の学部と比べる就職には不利になりますが、学びたい事を学ぶのが大切だと思います。

大学は4年間と長く、やりたくない事を勉強しても大変だと思うので、将来何をしたいかを考えながら、勉強したいことが学べる学部を選べるようにしましょう。